あの頃の僕は

\ 著名な方々に作品の舞台となる2006年頃を振り返っていただきました! /

いとうのいぢ

代表作『涼宮ハルヒの憂鬱』ほか


 2006年というのは私にとってどういう年だったのか。記憶を想い起こすために当時の年号のふられた仕事のフォルダを開いてみると、今の倍以上の仕事をしてたことがうかがえた。ハルヒやシャナといった、自分にとって大きな転機をくれた作品たちの名前のフォルダがズラリと並ぶ。今振り返ると幸運が重なり自分をつくりあげてくれたんだなあとしみじみと思ってしまったのでした。忙しく時間との戦いで、期日に間に合わせるために悔しい思いで提出した絵もあるけれど、それも込みでやっていて良かったと思える今日この頃。すぐ仕事なんてなくなるだろうから、いただけるうちは頑張ろうと走ってきたのが、意外にもまだ頑張れている今の私です。

渡辺明夫

代表作『グリザイアの果実』ほか


 2006年。
 ちょうど、ジブリール2とかToHeart2とかのオープニングをやってた後くらいで、TVアニメから離れてゲームのオープニングとかを主に手伝っていた時期ですね。CCさくらにハマってたような気がします。その頃は、アニメの現場にくじけて、アニメ会社を離れていた時期という感じですね。でも、考え方とか、やってることは、今とあんまり変わってないような気がします。
 ちょうどその頃は、化物語のアニメも着手する前の時期でしたね。いつも私は、最近自分の腕が落ちたかなと思う頃に、アニメの現場にドップリと関わって、散々苦労してから懲りて離れて、でもまた数年したら新しい現場に入って、自分を叩き直すみたいなことを何度も繰り返しているような気がします。
 それなので、自分の場合は10年前を思い描いても、あんまりノスタルジーというのとはちょっと違っているのかも知れません。
 また10年後も同じようにできているといいですね。

丸戸史明

代表作『冴えない彼女の育てかた』ほか


 2006年といえば、ちょうど12月に『フォセット』というPCゲームを出しまして、そのシナリオに木緒なちという一流ライターを招聘して……というネタにしたいと相談したら木緒さんに却下食らいましたんで別の話で。
 この年の4月、僕は今までのシナリオライターとしてのキャリアや蓄えを全部使い果たすつもりで、ずっとやってみたかった『ボリュームも内容も何もかも自分のやりたい放題』なゲームの企画書を書いてました。まぁその企画書の執筆期間は一日でしたけど。でもあまりにも好き放題し過ぎたせいで、その企画が完全に世に出るまでに5年以上かかったのはご愛嬌というところでしょうか。本当、完成してよかった。クライアントの社長には『あんたサグラダファミリア作ってんのか!』って怒られたしなぁ。

三上延

代表作『ビブリア古書堂の事件手帖』ほか


 2006年は小説家としてデビューから四年目。中央線沿線の古い木造アパートでライトノベルのシリーズものをひたすら書いていた。忙しくなると食事や睡眠の時間は不規則になり、家事も投げやりになっていく。仕事に集中するために昼間も部屋を暗くして、食料の買い出し以外はほとんど部屋を出なかった。
 当時のライトノベル業界は今よりずっと景気がよかった。他のジャンルより出版サイクルは短いとされていたものの、メディアミックスに縁のない中堅作家でもそれなりに生活はできていた。
 周りでは同輩や後輩の小説家が同じレーベルで次々にヒットを飛ばしていた。この暗い部屋で俺は何をしているんだろうと自問することもあったが、長い時間は悩まなかった。何をしているんだろうも何も小説を書いているのだ。もう締め切りは過ぎている。とにかく書き上げないと死ぬ。書き上げるまで死ねない。苦しく楽しい、充実していて空しい、歓びと焦りで脳が焼き切れそうな毎日。
 今も別に変わらない。

溝口ケージ

代表作『さくら荘のペットな彼女』ほか


 2006年。あれはちょうど商業作品でデビューをした年になります。ネットでラクガキを上げ、たまに同人誌を出していただけの時分にいきなりラノベ。しかも締切が直近で、カラー4枚、モノクロ10枚をひと月で描くなんて無理! と、当時は泣き言を言っていましたが、24冊も仕事した今でも毎回泣き言を言っています。
 自分以外で言うと、当時よく僕の家に泊まりに来ていたえれっとさんが、確か我が家で6月くらいラクガキしたのがあの”ちゅるやさん”でした。それはもう凄い反響で、マネージメントというとおこがましいですが、僕も作品作り以外の部分で、えれっとさんを少々お手伝いをしたのを覚えています。作品が売れる、ということはどういうことなのか。ものづくりの上である意味最も大事なことを、若いうちに学べたのは大変な幸運でした。
 あの頃があってこその今の自分だと、つくづく思う日々です。
 末筆ではありますが、万が一僕が10年前にリメイクされた場合、ちゅるやさんはえれっとさんに先んじて僕の作品となっていることだろう、というこの言葉をもってコラムの方を締めさせていただきたいと思います。

MIN-NARAKEN

代表作『鬼畜王ランス』ほか


 2006年。もう10年も前になるのですね。
 私は、今もその頃も…とあるゲームソフトメーカーの絵描きをやってました。
 今がそうじゃない、という訳では無いですが、ゲーム業界的には元気のある時代だった気がします。
 忙しさは今も変わりませんが、当時は結構家に帰ってからもゲーム三昧な日々で、飯を食ったらゲーム機やらPCをONにしてましたね。でもきっちり睡眠は取るという規律正しい生活(?)でした。
 でも、今思えば疲れ知らずに何にしても没頭できたあの頃に、趣味に走った事やら何やら…
 もっと諸々しておけば良かったな、とやはり思いますね。

ストーリー

僕、橋場恭也は売れないゲームディレクター。
会社は倒産、企画もとん挫して実家に帰ることになる。
輝かしいクリエイターの活躍を横目にふて寝して目覚めると、
なぜか十年前の大学入学時に巻き戻っていた!?
落ちたはずの大学に受かっていて憧れの芸大ライフ、
さらにはシェアハウスで男女四人の共同生活と突如、バラ色の毎日に!
ここから僕の人生(ルート)を作り直すんだ———
後の超有名クリエイター(の卵)と共に送る新生活がいま始まる!
と、意気揚々と始めてみたもののそんなにうまくはいかないみたいで……。

木緒なち×えれっとの超強力タッグによる、
青春リメイクストーリー!

作品の舞台となる2006年頃って何があった?
1月東京三菱銀行とUFJ銀行が合併し、三菱東京UFJ銀行に。
2月トリノオリンピック開幕。イナバウアーが流行。
3月第一回ワールド・ベースボール・クラシック開幕。日本代表が世界一に。
4月『ぼくたちのリメイク』の物語はここからスタート!
8月甲子園決勝、駒大苫小牧と早稲田実業の二日間にわたる熱戦が繰り広げられる。
9月第一次安倍内閣発足。
12月ニコニコ動画サービス開始。

キャラクター

橋場恭也
今作の主人公。28歳ゲームディレクターだったが、突然十年前にタイムスリップして大学生に。憧れていた芸大生として学生生活を送ることに。
志野亜貴
恭也の同居人であり同回生。おっとりとしていてお母さん気質。絵を描くことが好き。小柄な体型だが一部分は大きい。
小暮奈々子
恭也の同居人であり同回生。外見はちょっとギャル寄りだけど意外と素朴。人前に出ることは苦手だが、歌を歌うのが好きでよくカラオケには行く。
鹿苑寺貫之
恭也の同居人であり同回生。不真面目の固まりのような男。だが、授業ではここぞという時にずば抜けた解答をして周囲を驚かせる。

店舗特典

メロンブックス

木緒なち先生書きおろし4Pリーフレット
既刊フェア購入特典:書きおろしSS収録クリアファイル
※ 詳細はメロンブックス様の告知をご確認ください。

とらのあな

木緒なち先生書きおろし4Pブックレット

ゲーマーズ

木緒なち先生書きおろし4Pブックレット

書籍情報

ぼくたちのリメイク

十年前に戻ってクリエイターになろう!

木緒なち
イラスト
えれっと
定価
本体580円(税別)
発売日
2017年3月25日

ぼくたちのリメイク2

十年前に戻って本気になれるものを見つけよう!

木緒なち
イラスト
えれっと
定価
本体580円(税別)
発売日
2017年7月25日

ぼくたちのリメイク3

共通ルート終了のお知らせ

木緒なち
イラスト
えれっと
定価
本体580円(税別)
発売日
2017年11月25日